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もっと緑響くレストラン2

もっと緑響くレストラン2

中国茶とお水の話

まだまだ勉強中ですが、私の体重の減量にも
役に立ちましたので、いかがでしょうか。
ちょっと昔に作った内容なので、古い表現も
ありますし、読み切るのは結構大変ですが
頑張って読んでみて下さい。

烏龍茶は1000種類を超える
中国茶のほんの一部にすぎません
 中国茶と言えば現在では烏龍茶と言うイメージが
 あるのではないですか?それ以前は中国料理店で
 出されるジャスミン茶ぐらいの物で、一様に
 中国茶イコール茶色いお茶というイメージでは
 ないでしょうか?
 特に最近は茶葉よりも、大手メーカーの烏龍茶の
 ように、飲み物として製品化された烏龍茶が
 普及して、それが中国の飲み物の主流の
 ようなイメージが日本人に植え付けられて
 いるようです。(テレビの影響力は大きい)
 
 ところが実際には、中国には専門家でも
 その数を把握できないほどの、膨大な種類の
 中国茶があり、烏龍茶はほんの一部に
 すぎません。
 その烏龍茶だけでも数十種類あり、超高級品から
 お気軽な物まで、味も香もさまざまで、缶入りでは
 その真価はとうていわかりません。
 素晴らしい烏龍茶は想像を絶するほどの
 美味しさです。
 まああまり難しく考えず、ポイントさえつかめば、
 初めての人でも「美しき酔い」の境地は近くに
 あります。
 それを「清香(チンシャン)」と言う心地よい響きで
 形容される中国茶の世界を堪能しましょう。
 
 ちなみに日本では冷たい清涼飲料水として
 烏龍茶を飲みますが、中国ではお茶は香りを
 楽しむ物とされ、冷たくして飲む習慣がありません。
 効能も効果が減少してしまいます。
 この様に中国茶の理解は日本ではまだ不十分と
 言えるでしょう。

日本の緑茶との比較で見る中国緑茶
 ところで、中国で一番多く飲まれているお茶は
 何かご存知ですか?実は日本と同じ緑茶が
 最もポピュラーで中国茶の代名詞なのです。
 中国のお茶はその発酵の度合いと茶葉の色
 等で分類します。
 色が示しているのは、発酵の度合いで摘み
 取られた葉の中には、酵素があり、光や酸素と
 反応して発酵=酸化していきます。
 発酵させない方から順に、
 緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶と変化し、
 最後に黒茶がきます。
 
代表的な中国茶の種類
 緑茶・・・最も生産量が多く、広く飲まれている中国茶。
      無発酵茶とされるが、製法によっては発酵、
      もしくはそれに近い工程を経る物もあり、
      風味は多様。
      産地によっても味わいが違う。
      日本の緑茶よりもバラエティに富んでいます。
      日本は採った茶葉を蒸すのに対し、
      中国緑茶は釜煎りするのが主流です。
      また日本茶は味を重視して作られますが、
      中国緑茶は味と香りに重点をおいて
      作られます。      
      {代表茶葉}
          西湖龍井(シーフーロンジン)
          信陽毛尖(シンヤンマオジェン)
          黄山毛峰(ファンシャンマオフォン)

 白茶・・・弱発酵ないしは微発酵させたお茶で、
      主に福建省で作られている、生産量も
      少ない貴重なお茶。
      歴代の皇帝達が好んで飲んだと言われており、
      摘み取った葉を月光浴をさせて自然乾燥を
      待つ製法。
      葉には細かい産毛が生えているのが
      一番の特徴です。
      高級な白茶は、大白種という茶樹から
      作られていて、一芯一葉の白芽茶と、
      一芯二葉の白葉茶の2種類に分類されます。
      白芽茶は白毫銀針、白葉茶は白牡丹が
      それぞれの代表として挙げられます。
{代表茶葉}
        白毫銀針(ハクゴウギンシン・パイハオインヂェン)
        白牡丹(ハクボタン・パイムータン)
        寿眉(ショウメイ)

 黄茶・・・中国の各地で生産されているにもかかわらず、
      高価で生産量が少ないと言われている、
      希少な茶葉。入手はかなり困難。
      白茶と同じ弱発酵ないしは微発酵で
      作られるが、「悶黄」と言う多少湿り気の残る
      茶葉を軽く発酵させる工程が加わるので、
      分類によっては、後発酵に入ることもあります。
      白茶よりも歴史が古く、黄茶の代表である
      君山銀針は唐の時代、湖南省の君山と
      呼ばれる島で毎年4キロしか作られない
      お茶を皇帝に献上していたとか。
      更に清の時代の皇帝は、これをたいそう
      気に入り、年間40キロ納める様に命じて、
      宮廷専用のお茶としていたそうです。
      {代表茶葉}
         君山銀針(クンザンギンシン・ヂュンシャンインヂェン)
         黄大茶(ファンダーチャア)
         霍山黄芽(カクザンコウガ・フオシャンファンヤー)

 青茶・・・半発酵茶と呼ばれている青茶です。
      日本人に馴染みの深い烏龍茶や
      鉄観音茶は、これに属します。
      生産される地域は福建省、広東省
      台湾に限定され、よく飲まれている
      地域もそこに準じています。
      烏龍茶は基本的に血液中の中性脂肪などを
      減少させると伝えられ、成人病の予防や
      ダイエットにも効果があります。
   {代表茶葉}
     鳳凰単そう芝蘭香(ホンホワンダンツォンファンヅーツァン)
       広東省の青茶の中で最も有名なのは
       鳳凰単そう。単そうとは、一株ごとに
       単独で栽培されているお茶で、
       鳳凰単そうと言う名を持つお茶は
       60種類以上もあると言われています。
     東方美人(ドンタンメイレン・トンファンメイレンツァ)
       台湾でしか生産されない台湾烏龍茶。
       青茶に分類されながら、青茶の中では
       最も発酵度が高く、限りなく紅茶に
       近いと言われています。
       初夏に作られる希少品で年によっては、
       生産できないこともあります。
     凍頂烏龍茶(ドンディンウーロンチャ・トンティンウーロンツァ)
       台湾を代表する半発酵の烏龍茶。
       香りと味、コクのバランスが良く、
       まろやかな風味で非常に人気が高い。
       春茶は香りが高く、冬茶は味が濃いと
       言われています。
     文山包種茶(ブンサンホウシュチャ・ウンサンパオチョンツァ)
       台湾の文山で生産されている烏龍茶。
       昔、紙に包んで出荷されたことから、
       包種茶と言われるようになりました。
       青茶の中でも最も発酵度が低い
       「清茶」の一つで、デリケートな風味と
       甘く豊かな後味が特色です。
       日本茶の緑茶を連想させる味わいです。
     木柵鉄観音茶(ムーチャティクァンインツァ)
       台湾台北市近郊の山地で作られている
       鉄観音茶。近年生産量が少なくなった
       希少品。中国の安渓から伝わった
       製法を受け継いで作られている。
       味が濃く、香ばしい風味にキレがある。
       日本人が思い浮かべる烏龍茶らしい
       味わい。カテキン含有量が多く、
       脂肪を流す効果があると言われています。

 紅茶・・・中国紅茶は完全発酵茶です。最初に生産
      されたのは福建省で、16世紀にさかのぼり
      ます。
      しかし19世紀には中国よりもインドや
      スリランカで多く生産されるようになり、
      中国紅茶のイメージは薄くなってきました。
      ちなみに中国紅茶は、インドやスリランカの
      アッサム種の紅茶に比べて、タンニンが
      少なく渋みが少ないです。
      中国紅茶は大きく分けて、工夫紅茶、
      小種紅茶、紅砕茶の3種に分れます。
      
      工夫紅茶は祁門紅茶(キーマンコウチャ)
      と言うのが代表茶葉で、工夫という
      言葉には丁寧に作られたと言う意味が
      あります。
      小種紅茶は福建省産の紅茶で、
      正山小種が有名。
      英国貴族が愛飲していました。
      イギリスやフランスの紅茶の茶葉は、
      細かく砕かれているのに対して、
      中国では葉の形が残っている方が、
      高級であるというイメージが強いと
      されています。
      注がれた時にコロナという、金の輪の
      ようなリングが見える物が良質です。
      新鮮で上質な茶葉ほど、冷めると
      少し白く濁ります。
      この現象をクリームダウンと言います。
    {代表茶葉}
       祁門紅茶(キーマンコウチャ)
        イギリス人は緑茶よりも紅茶を好んだ。
        それはやはり硬度の高い水のせいで、
        タンニンの少ない緑茶は風味が弱く
        感じてしまうからです。
        イギリスの東インド会社は紅茶を
        主に買い付けたが、武夷山周辺の
        自生茶は絶対料が少ない。
        そこで安徽省の祁門市で栽培されて
        いる緑茶に目を付け、それを完全発酵
        させて紅茶に切り替えさせた。
        祁門市の祁門紅茶工場は1875年創業し、
        自分達では飲まないイギリス向けの
        紅茶を作り続けてきた。
        祁門紅茶の特徴は、自然発酵で水色が
        ルビーのように赤くなり、香りは蘭の花、
        蜂蜜にも似て甘く芳醇である。
        味は濃厚で重くコクがある。
        イギリス人はこれに牛乳を入れて
        ティー・ウィズ・ミルクで飲むのを好んだ。
        そして、この紅茶は1915年のパナマで
        開催された世界食品店のモンド
        セレクションで金賞を取り、後にインドの
        ダージリン、スリランカのウバと並んで
        世界三大銘茶の一つになったのです。
      正山小種(セイサンショウシュ・ジョンシャンシアオジョン)
        中国紅茶の元祖。元々は全てが緑茶
        であった。1600年に入り、イギリスの
        東インド会社が本国に持ち帰った
        中国茶は、福建省の中国緑茶です。
        ところがこの福建省には茶の
        発祥地とも言われる武夷山があり、
        この山にこそ数千年の歴史を経た神が
        伝えた木がある。
        武夷山麓で採れた茶は、武夷山の
        名をそのまま付けられて、
        ボーヒー(BOHEA)と呼ばれ、中国茶の
        代名詞とされた。
        この武夷山の山頂付近に、桐木(トンム)
        と言う里がある。
        桐木の村では900年に亘り茶を
        作り続けてきた。
        その桐木の村で一番古くから住み続け、
        茶を作り続けている江氏一族がいる。
        現在、その末裔は22代目になり、
        緑茶から紅茶、そして、近年は烏龍茶も
        少量作るようになった。
        問題は緑茶から紅茶にいつ変わったか
        と言う点である。
        緑茶が紅茶に変わった時、その茶は、
        正山小種と名付けられた。
        年代は22代目の江氏もはっきり
        明言できず、おそらく明時代の末期
        から清の初期、つまり16世紀の初期
        から中期だと思われる。
        武夷山の紅茶がなぜ正山小種と
        呼ばれたのか、正山は武夷山を表し、
        武夷山以外の山で採れる茶葉は外山物と
        された。そして、武夷山麓はとても険しく、
        茶木を栽培することが出来ない。
        そこで自生している茶木の葉のみを
        摘んでいた。自生茶は少ないので、
        その「少ない」という意味で小種と呼ばれ、
        武夷山の少ない茶葉、つまり
        正山小種となった。
        
        現在の様に統一された発音が
        なかった頃、東インド会社の人達には、
        「セイサンショウシュ」が「ラプサンスーチョン」
        と聞こえてしまった。
        正山小種がイギリスに輸出されたのが
        最も盛んだった頃は、18世紀から
        19世紀にかけてからで、この時の
        正山小種は桐木村の最も繁栄した
        茶の時代でした。
        桐木で作られた正山小種は、自生茶
        特有の香りがあった。
        それは福建省を中心に採れる龍眼
        という果物に似ていて、柑橘系の淡い
        香りにプラムの甘さを加えたような
        芳香である。
        そして、製茶の際に茶葉の発酵を止め、
        乾燥させる工程で火入れをする材料に
        松の木を使用した。その松から発生した
        煙は茶葉に付着し、出来あがった
        正山小種は龍眼のフルーツの香りと、
        ほんのり松で燻煙されたスモーキーな
        匂いが混じった不思議な紅茶になりました。
        
        この正山小種をとても気に入ったのが、
        グレイチャールズ家の二代目グレイ伯爵
        (1764~1845)でありました。
        彼は1806年に海相となり、そして
        外相も務めていましたが、この頃に彼が
        送った中国への使節団が、この正山小種を
        持ち帰り、グレイ伯爵に送ったものでした。
        彼はすぐさま出入りの茶商人を呼び、
        この珍しい紅茶を注文した。
        「龍眼って一体なんだ」
        見た事も聞いた事も無い中国のフルーツは、
        彼らにとっては未知の物であるわけです。
        しかし、グレイ伯爵だけでなく、その芳しい
        香りは、まるで東洋の神秘さを象徴するかの
        ように魅了する。
        これをなんとか作り出す事が出来ないかと、
        そこで一案が思いつかれた。
        それは地中海のシチリア島で栽培され、
        作り出されていたベルガモット・フルーツの
        オイルであります。
        ベルガモットはレモンに似た柑橘系の
        フルーツで、食べる事は出来ないが
        独特の香りがあり、そのオイルで
        キャンディやケーキが作られていました。
        「このオイルを茶葉に付着すれば、
        竜眼のような香りではないか」
        それは間違っていても、それは当時では
        もうそれしかなかったのでした。
        茶葉は中国で作られた物なら別段、
        手に入りにくい武夷山の物で無くても
        よい。外山でも工夫茶でも
        ベルガモット・オイルを付着すれば
        フレーバード・ティーになりました。
        そしてこの紅茶はグレイ伯爵の名を付けて
        アールグレイ(アールは伯爵の意味)として
        今日まで伝えられてきました。
        つまりアールグレイはイギリスで作られた
        中国紅茶になったと言うわけです。

 黒茶・・・緑茶、紅茶に続いて中国で生産量が多い
      黒茶は後発酵茶にあたります。
      主な産地は四川省、湖南省、湖北省、
      広西省、雲南省などにまたがり、
      生産量も年々増加しています。
      日本でも高知県に「碁石茶」という
      後発酵茶があり、わずかながら
      生産されています。
      緑茶と同じように、茶葉を熱処理して
      発酵を止め、茶葉を揉んだ後、まだ水分が
      残っている茶葉を高温多湿の土間などに
      積み上げ、菌を付けて発酵させます。
      すると緑色の葉が黒く変色して、独特の
      古びた香りが生まれてきます。この時に
      発生する微生物が体内の脂肪を洗い落として
      くれるため、血液中のコレステロール値を下げ、
      血液の循環が良くなります。
      この代表的なのが、雲南省のプーアル茶です。
      緊圧タイプの固形になっているものは、
      保存が利く上、寝かせておくうちに味が
      まろやかになるため、30年~60年もの
      といった、いわゆるヴィンテージ物が人気も
      値段も高いです。
      日本ではカビ臭さばかりが強調されますが、
      刺激臭があるのは、概して3年未満の若い
      固形ではないタイプの黒茶です。
      黒茶は長い間カビを付けて発酵させるので、
      衛生上一煎目は洗茶をして捨てて
      二煎目からの方がいいです。

    こんな感じで茶葉それぞれに、深い歴史があり、
    1000種類以上もの茶葉全てを把握するには、
    困難を極めます。
    また沢山在るお店や会社が独自に開発、ブレンド
    して勝手に名前を付けて売り出している物も
    多数あるので、種類は無限大です。

お茶情報(実践編)
中国人は多くの人がスリムですよね。
勿論中には太った人もいますが、大半はスリムです。
最初は漢方薬の効果かなとも思ったのですが、
漢方薬は結構高いです。でも貧富の差は無く
だいたいスリムです。
ならばみんなに共通するのはお茶しかありません。
中国全土から見ると、中国人の8~9割は緑茶を
飲んでます。緑茶は茶葉を発酵させない物で、
種類も地方によって様々です。
日本で有名な烏龍茶は半分発酵させた、半発酵茶で
香港と福建省、台湾で飲まれます。
あと耳にするのはプーアル茶と思いますが、
産地は雲南省が主流です。
どれを飲んでも痩せる効果はあります。
最も痩せる効果が高いのは、プーアル茶。
次に烏龍茶と鉄観音茶、後の緑茶は横一線です。

プーアル茶は土臭くかび臭く、ちょっと飲みにくいのが
特徴でよく出回っています。
それでも100g400~800円ぐらいします。
100g2000円ぐらい出すと、臭くない美味しくて
痩せる効果も抜群なのがあります。
エステに行ってでも痩せようと思うのなら、
100g2000円のお茶は決して高くありません。
そう思わなければ、誰が聞いても高いです。
でも普段の飲む物を全てやめれば、結構お金は
浮きます。
コーヒー、コーラ、ミネラルウオーター等などです。

痩せるのは烏龍茶でも大丈夫。お薦めは台湾産の
凍頂烏龍茶(トウチョウウーロンチャ)100g1500円
以上の物。
ウチは烏龍茶を月に200gプーアル茶を月に100g
使用します。
毎日夕飯時から寝るまで急須で3回分は出ますから、
飲んでます。
急須に烏龍茶:プーアル茶を7:3でブレンドして
飲んでます。
こうすると安いプーアル茶でも美味しく飲めます。
大切なのは、値段ではなく品質のいい茶葉を購入
する事です。
日本人は日本茶の事は分かっても、中国茶のことは
あまり分かっていませんから、品質の悪い茶葉を
平気で売ったりしている業者が結構多いです。
あとは高い茶葉しか売ってない店もあります。
日本人が中国茶の品質や種類、値段をまだまだ
知らないとこに、つけこんでいます。
ですから、店選びはとても大切です。
神戸の南京街でもボッタクリの店はあります。
南京街に在る大きな土産物店なんか、まがい物を
安く売っているので、ちょっとかじった知識で行くと、
有名茶葉が安く売っているので、
思わず飛びついてしまいます。(僕も飛びついた1人)

イイ茶葉はお湯を注いで、茶葉が開くとよく解かります。
綺麗に葉っぱの形に開くほど、上質です。
ひどいのは、細切れに切ってあったり、
粉々にちぎれたりしています。

関西でのお薦めは南京街の「天仁茗茶」という
専門店です。
ここの茶葉は確かな品質です。
しょっちゅうは行けないので、うちでも神戸に行くと、
買い込んできます。
ここの凍頂烏龍茶100g1500円は間違い在りません。
200g単位で袋詰めしてもらい、800gぐらいは
最低買い込みます。
余裕があるときは、プーアル茶100g2000円のも
ここで買います。
予算にもっと余裕があれば、もっと高価な茶葉を
買うにこしたことはありません。飲
み比べれば判りますが、高いのはやはり美味しいです。
最近「天府茗茶」と言う別店を南京街にオープンされまして、
持ち帰りは勿論、店内でも飲めるようになりまして、
便利になりました。

中国茶葉は日本茶葉のように凄くきれいと言うわけで
はないので、急須に茶葉を入れたら、お湯を入れて
2~3回急須を回して、お湯を捨てる洗茶をして下さい。
満タンに入れる必要はありません。
日本茶は味を楽しむ物、中国茶は味と香りを楽しむ物で、
聞香杯(もんこうはい)という香りを楽しむ、杯も在るほどです。
1煎目と2煎目では香りも味も違います。
いい烏龍茶ならお茶漬けにしても美味しいですよ。

紅茶にも痩せる効果があります。
痩せるにお薦めの紅茶はセイロンのぺディアガラとウバです。
ウバは世界3大銘茶の一つなのでこちらは手に
入れやすいかと思います。
でもぺディアガラの方が効果は高いです。

お湯の温度はやはり、日本茶と同じで、茶葉によって
様々な設定があります。
番茶は95℃玉露は60℃のように、中国茶にもありますが、
高級な茶葉や、特殊な手に入りにくい茶葉でなければ、
95℃ぐらいのを高い位置から注ぐのがいいです。
お水は溜めていた水や、よどんだ水でなければ
水道水でも問題無しです。
ミネラルウオーターの方がそりゃ美味しいとは思いますが。

余談ですが、お茶の文化が長い国は中国、インド、
日本、イギリスです。
これは、水に問題があります。
上記の国以外にも、アメリカやカナダも水道水が
安心して飲める国です。最近アメリカでブームの
日本食などで、米を炊くにも吸い物を作るにも、
美味しい水が命となっています。
ところが、ヨーロッパに行くと、水道水がそのまま
飲めない国がほとんどで、料理に水を使う事は
滅多にありません。
その理由は、ヨーロッパの水は、カルシウムや
マグネシウム等のミネラル分を大量に含んでいる
硬水だからです。

ミネラル分を自然に含んでいる渓流の水が
美味しく感じるのは、ミネラル分が適度なことと、
二酸化炭素が含まれている事にあります。
ただミネラル分の量が多すぎると、かえって
まずくなるのです。
特にフランスの水は、湯沸し器に使うと底に
白い石がこびりついてしまうほど、ミネラル分が
多いです。
では、何故同じ水でも、これほど差が出るのか
と言うと、地質と地形に深い関係があります。
ヨーロッパの地質は、石灰岩が多い上、
起伏に乏しい地形の為、地下水の流動が
少ないです。
そこで地下水は何百年、ともすると何千年という
単位でたまりつづけることになります。
その分雨水などで溶かされた、石灰岩が
ミネラル分として地下水中にたまり、濃度を
ますます上げるという結果になるという訳です。
こうした硬度の高い水は、味に影響するので
フランス料理では、ミネラル分の少ない野菜の
水分を利用したり、水の代わりにワインや
牛乳を使うという訳です。

フランスの気候はブドウ作りに適しており、
また肉食傾向が強いので、体の酸化を防ぐ意味でも、
食事中の飲み物としてワインを採る事が必要と
されたのですが、単にその理由だけでなく、
一番の原因は水の硬度にあったのです。
またフランス料理で水を使う場合は、
スープストックを使います。
これはスープストックにミネラル分を取り除く働きが
あるからです。
スープストックの材料は鷄、牛、豚などの骨やスジ肉。
これを長時間煮込んでその中のコラーゲンが
水溶性のゼラチンに変わり、このゼラチンが水の中に
含まれる、カルシウムやマグネシウムと結びつくので、
固まったゼラチンを油とともに、アクとしてスープの
上に浮いてきたのを取り除けば料理に適した
水が出来るというわけです。

硬水ではない日本やインドでタンニンが含まれる
お茶を美味しく飲めるのには、こういう理由があるのです。
イギリスで紅茶が飲まれるのはヨーロッパの中では
海をへだてた分、比較的硬度の低い水があるからです。
これに対してフランス、ドイツ、イタリアでは硬度の
高い水でも楽しめるコーヒーが主流となっています。
お茶にはまるとこんな事まで気になります。

水の話の延長ですが、関西のうどんのつゆと、
関東のうどんのつゆの違いに疑問はありませんか?

関西のうどんつゆの色が薄いのです。
関東のうどんのつゆが濃い色なのと対照的です。
食べてみてもやっぱりちょっとうす味。
いったい何故、関西のうどんつゆはこんなに薄いのでしょう?
まず目につくのはつゆの色。いったい関西の薄いつゆと
関東の濃いつゆ、何処が境目なのでしょうか?
そこで、東海道新幹線に乗り、途中の駅で下車して
駅の構内のうどんを食べ、つゆの色の変化を説き明かす
旅を決行!午前7時、東京駅を出発。
静岡、名古屋では関東と同じ濃いつゆのうどんが
出てきました。しかし米原では、だいぶつゆの色が
薄くなりました。
そこで店の人に、関西風か関東風か尋ねたところ
関西風というお答え!その後、新大阪はもちろんのこと、
広島、新下関もうどんのつゆは関西風の薄いつゆ。
ついに20時、終点の九州は博多に到着。
ここも関西風のうすいつゆでした。
所要時間13時間、食べたうどん9杯の大調査、
ここに完結です。
                                  
                                      

関西と関東のうどん屋さんをウォッチングすると、
面白いことに気がつきました。
関西の人はうどんのつゆを飲み干す方が
多いのですが、関東では残すのです。
この差は何なのでしょう?そこで大阪の名店「今井」と
東京の名店「上野藪蕎麦総本店」それぞれのつゆの
塩分濃度を測ってみると、関西が2.5%なのに対し、
関東は6.7%と2倍以上塩分濃度が高かったのです。
実は関西と関東では、使っている醤油とその量が
違ったのでした。
関西では薄口醤油、関東では濃口醤油を使用。
薄口醤油の方がやや塩分濃度は高いのですが、
使用する醤油の量に大きな違いがあったのです。
関西がだし18 リットルあたり500mlの醤油を
入れるのに対し、関東は関西の4倍以上の
2200mlもの醤油を入れていたのです。

それでは関東風のだしに関西風に醤油を加えれば、
関西の人もしょっぱくなくて飲めるのでは?
と”薄い色の関東風うどんつゆ”を制作。
味を判定してみました。ところが感想は
「魚のえぐみがキツイ」「炊き過ぎた匂いがする」と
やはり良くない。

関西の人が嫌う関東のつゆの匂いの秘密は
どこにあるのでしょう?
関西、関東のつゆの匂いの強度を測定すると、
関東は関西の2倍も匂いがきつかったのです。
実は関西と関東では、ダシの取り方にも違いが
ありました。
だしを作る時、まずコンブを入れるところまでは
関西も関東も同じ。
しかし、次に入れる魚のだしの量と煮る時間に
差がありました。
関西は水18リットル当たりに600gのダシを入れ
5分間煮るだけ。
それに対し関東は関西の2倍近くの1000gの
ダシを入れ、更に1時間もかけて煮ていました。
関西の方が嫌う匂いの正体は、魚のだしに
あったのです。
関西の昆布だし中心、関東は魚ダシ中心。
これは江戸時代、関西中心にコンブが普及した
という歴史的背景も有ったのです。

しかしコンブだしが関西に普及したのには、
もう一つ大きな理由がありました。それは水。
そこで関西、関東それぞれ昔からある井戸水を
採取して、そのミネラル分を測定してみました。
すると関西はミネラル分の少ない軟水で
あるのに対し、関東はミネラル分を多く含む
硬水だったのです。
これは関東の地質が火山灰層であるため、
地下水にミネラル分が溶けるからなのでした。

そこで軟水、硬水で魚のだしを煮てみたところ、
抽出されるうまみ成分にそれほど大差は
ありませんでした。
しかしコンブを煮てみたところ、軟水の方が
うまみ成分が多く抽出されたのです。
それは、硬水に含まれるミネラル分が昆布の
細胞壁を固くし、昆布の中のうまみ成分が
外に出にくいからだったのです。
関西の水に比べて、関東の水では、
コンブのうまみ成分は出しにくいのでした。

 水の話って、奥が深いでしょ。


ちょっと余談がえらく長くなりましたが、話しを
戻しまして、痩せる効果は熱いお茶にあります。
冷やすと効果は格段に減少します。
これはビタミンCに関係します。
お茶には豊富なビタミンCが含まれており、
痩せる効果もここに深く関係します。
熱いお茶が冷めていくと、このビタミンが
壊れてしまいます。
ですから熱いお茶を飲むほうがイイと言うわけです。
でもそろそろ暑い時期。どうしても熱いのはという場合、
ヤカンごと水にさらして、一気に冷やすと
比較的ビタミンの破壊をある程度防げます。
しかし冷蔵庫に冷やして、一日経てばだいたい
効果は減少してます。
自然に冷めるのを待つよりも、水でヤカンの熱を
一気に冷ます方が、香りや味もずっといいのは確かです。

冷やしたお茶は、痩せる効果が減少しますと
先ほど記しましたが、それはお茶の効果としてで
ありまして、別の理由で痩せる効果はあります。
温度の低い液体を飲むと、胃に溜まって周りの
臓器を冷やします。
すると身体は体温を維持する為に、体内の温度を
上昇させようとして、活動し、カロリーを使います。
このカロリー消費が脂肪の代謝すなわち
減量につながります。
また冷たい飲み物でなくても、液体を多量に
摂取する事により、腸から吸収される時にまた
カロリーを消費します。吸収された液体は血管に入り
血液成分を薄めます。この濃度を元に戻す為に
また臓器を動かしてカロリーを消費しますし、
腎臓で排出する為にまたカロリーを消費します。
この様に、お茶の効果以外でも痩せる
効果があります。
ちなみにこの効果を出すには、
毎日ミネラルウオーターを1.5L飲む必要があります。


こんな感じでどうでしょうか?お茶って地味な様で、
僕自身余り好きではありませんでした。
飲んでほうじ茶か麦茶ぐらいなもんで、緑茶なんて
あまり飲まなかったですね。でも今は毎日
飲んでいます。
それも美味しいと思って、感じて。
もしかすると、本当に美味しいお茶に今まで
出会わなかったのかもしれないです。
食べ物でも僕は好き嫌いがありました。
例えばウニとイクラ。僕は30年嫌いでした。
何度もチャレンジしましたが、嫌いで食べれませんでした。
でもあるきっかけで、3段重ねのウニの軍艦巻きを
食べる事になったのですが、
それが美味しいのなんのって、それから大好物になりました。
30年間嫌いで口に近づける事が出来なかった物が、
突然大好物に変わるなんて、自分自身衝撃でした。
食べ物もそうですが、仕事でも何事でも
真の本物を知るという事は、非常に大切だとその時思いました。
中国茶も初めに素晴らしい物に出会えたので、
こんなに興味を示し、はまっているのだと思います。


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